赤外線調査

外壁の赤外線調査にドローンが大活躍!

投稿日:2020年10月2日 更新日:

東京・足立区を拠点に日本全国対応にて本物のドローンソリューションサービスを提供しているドローンフロンティアです。

ドローンというと人が到達できないような険しい地形の空撮やコンサートやスポーツ試合における様々な角度からの撮影を思いうかべるかと思います。しかし、今やドローンは活躍の場をどんどん広げ、多様なビジネスシーンで使われるようになっています。

特に建設業における活用は著しく、建物の調査や点検では既に多くの企業がドローンを採用しています。しかし実際に依頼するとなると「いくらくらいかかるの?」「調査精度はどうなの?」など、いろいろと疑問がでてくることでしょう。そこで今回はドローンによる外壁調査について詳しくご紹介したいと思います。

足場を組まずに外壁調査。どんな方法があるの?

建築物の外壁調査。既に広く知られたことではありますが、平成20年の建築基準法の改正により、10年毎の定期的な外壁全面診断が義務付けられました。しかし、この10年毎という基準はあくまで外壁に何も問題がない場合であって、日常的に目視で外壁の状態を確認し、少しでも劣化や損傷を確認できたら都度調査を行うことが望ましいのです。とはいえ、調査のためだけに足場を組むというのはあまり現実的ではありませんよね。そこで、無足場工法という選択肢が登場してくるのです。

無足場工法とは、その名の通り足場を組まずに建物にアプローチするもので、調査や点検だけではなく塗装や簡単な補修でも採用されている工法です。作業を伴うものであればロープアクセス(ブランコ)やゴンドラなどを用いて人が直接アプローチする必要がありますが、調査や点検だけであればドローンを用いた赤外線調査という方法があります。赤外線調査を実行するにあたっては、気温や立地条件など一定の条件を満たしている必要がありますが、それらをクリアしているのであれば絶対にオススメできる方法です!

赤外線調査は撮影の角度が大事。ドローンならではの正確性

赤外線調査を行うにあたってはドローンを用いる必要がある場合とない場合があります。というのも赤外線調査で使うカメラ(赤外線カメラや可視光カメラ)には対象物に対しての最適な角度というものがあり、その角度を確保することが可能であれば地上からでも撮影可能だからです。その角度というものは30度前後で、この角度を確保できるのはせいぜい3階くらいまでになります。加えてカメラと建物の間に十分な距離を取る必要も出てくるので、地上からとなるとなかなか厳しいですよね。そこで、ドローンの力を借りることになるのです。

カメラを搭載したドローンを巧みに操作することによって、最適な位置で撮影が可能となります。高所や狭所にも対応し、建物の外壁を安全にくまなく調査することができます。一棟の建物を調査するのに撮影枚数はなんと数千~数万枚になるそうで、いかに緻密に外壁を調査しているかということがわかります。

撮影スキルよりも重要な解析スキル

赤外線調査は解析こそが重要だということをお伝えしなくてはなりません。ドローンを飛ばし撮影するという技術は、実はそれほど難易度の高いものではなく(もちろん、一定のスキルは要しますが)、その後の解析の方が作業としては複雑で高度なスキルを要するものになっています。赤外線調査で撮影した数千~数万枚の画像を相手に、ちょっとした違和感によって問題を見つけいく作業は、確かに経験や高いスキルがないとできませんよね。赤外線調査は撮影と解析でワンセットですが、この解析こそが調査会社によって技術に差が出る部分と言ってもよいのではないでしょうか。

赤外線調査の精度って、正直どうなんですか?

赤外線調査で精度を出すには撮影時に一定の条件を満たしていないといけません。赤外線カメラというものは対象物の温度を可視化するもので、不具合の箇所(浮きやヒビなど)が正常の箇所よりも温度が高くなるという特性を生かして問題をあぶり出していきます。しかし建物の温度が日射によって極端に高かったり低かったりする場合は正しいデータが取れないので、建物でこのような面がある場合には、そこだけは赤外線調査以外の方法で調べることになります。

そして話は戻りますが、一定の条件を満たしていれば赤外線調査は87.7%の精度で調べることができるということになっています。この87%という数値は、今のところ最も信頼性があると言われている打診調査を100%とした場合に出された数値となります。

87.7%という数値は決して低いとは考えていません。もちろん赤外線調査は建築基準法第12条の外壁点検に対応しているので、一定の条件を満たし87.7%に近い高い数値が取れるようであれば外壁調査には赤外線をおすすめしています。

一つの建物で赤外線が可能な面と難しい面に分かれてしまった場合には、ロープアクセスによる打診調査を併用することも可能です。いずれにしても無足場でできることになっているのでコストと工期の削減には大いに貢献しています。

気になるコストは?安いの?高いの?

外壁調査のコストに関しては赤外線調査が一番安いかと思われます。ドローンフロンティアではドローンのみを使用した場合の調査撮影・画像解析報告書の作成にかかる料金として1㎡あたり390円という価格を提案しています。(例外もあります)ロープアクセス調査を使用する場合は1㎡あたり500円(税別)なので、無足場工法の中でも特に安価に提案しているということです。無足場工法をいくつか併用したとしても足場を組むよりは大幅にコストを抑えることができるので、外弊調査の中では実質一番お得な方法と言えるのではないでしょうか。

赤外線を用いた外壁調査のことなら、是非ドローンフロンティアへご依頼下さい

弊社には飛行時間1000時間を超える熟練のパイロットと赤外線の画像診断の公的資格を取得している専門担当スタッフが在籍しています。またロープアクセスによる外壁調査会社とのタイアップもしているので、赤外線だけでは難しい現場でも、複数の方法を組み合わせることによって対応することが可能です。外壁調査で赤外線をお考えであれば、是非ドローンフロンティアへお問合せください。

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