赤外線調査

外壁調査の手法は?打診調査と赤外線調査の比較とドローン活用の利点

投稿日:2021年1月12日 更新日:

東京・足立区を拠点に日本全国対応にて本物のドローンソリューションサービスを提供しているドローンフロンティアです。
弊社ではドローンを活用した赤外線外壁点検調査を、建築基準法に則って実施しております。
外壁調査というと打診調査がメジャーですが、どのような手法で調査してもらうのが良いか分からず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では外壁調査の依頼を検討する際に知ってほしい、打診調査・赤外線調査それぞれの比較と、赤外線調査においてドローンを活用するメリットをお伝えします。

打診調査の特徴:人が作業できる範囲であれば手軽に実施でき、確実性も高い


打設調査はタイルやモルタルの外壁をテストハンマーや打診棒を使って叩き、打撃音から浮きが発生している箇所や程度を把握する手法になります。現場でも確立された工法として定着しており、外壁調査におけるスタンダードと言えるでしょう。
打診調査は建物の一階部分や共用部分といった、作業員が立ち入れる範囲であれば手軽に実施できるのが一つの強みとなります。さらに、直接外壁に触れて実施する手法のため、どのような状況下であっても異常のある箇所を感知する精度が高い水準で期待できるのも特徴です。

一方、高所の場合は足場を組むか他の手法を使わないと調査を行うことが不可能です。
加えて、打診調査で正確に異常を検知出来るかどうかは調査員の現場での経験数によって左右される要素が無視できません。具体的には様々な打音を聴き分ける聴覚は場数を踏まえていく中で習得できるものになります。

赤外線調査の特徴:温度変化を用いたスピーディーな非破壊検査

※上記は実際の調査の様子です。

赤外線調査の場合は打診調査と異なり、建物に直接触れることなく調査を行います。
具体的には外壁のタイルやモルタルの温度変化を赤外線で可視化します。そのため、作業するための足場の仮設なども不要となります。
仮に外壁に浮きが生じている場合、壁の隙間にある空気が温められます。すると、正常な外壁部分の温度と見比べると浮きの箇所だけ高い温度分布になっているため、一目瞭然です。
そのため、打診調査よりも短時間で調査を行うことができ、タワーマンションであれば早くても1日あれば調査を完了させることが可能です。

しかし、赤外線調査は温度の差異から異常を探すという性質上、昼夜問わず日が全く当たらないなどで温度変化がほぼ出ないような環境下の外壁の調査は難しいという弱点があります。赤外線調査に適した条件を理解した調査員でないと、把握できる異常も見逃すリスクがあるため、実績のある業者を選ぶようにしましょう。

外壁調査でドローンを活用した赤外線調査が注目される理由


弊社を含め、近年ではドローンを活用した赤外線調査を行う業者が増えてきています。
ドローンを活用することによって得られる利点は2点あります。

まず一つは調査時間のさらなる短縮です。
赤外線調査は打診調査と比較して調査時間が短いと先述しましたが、ドローンを活用する場合、建物の周りを飛行して撮影・調査を行うため、当然ですが一か月ほどの仮設期間を要する足場が不要となります。最短半日程度で準備から調査を完了させることが出来るうえに高所でも調査対象として範囲を広げることが可能です。

そして、調査にかかるコストも安く抑えられます。
従来の外壁調査の手法では欠かせない足場やゴンドラといった仮設設備の準備には数百万円以上の費用がかかってきます。しかし、ドローンを飛行させて調査する場合はそれらの準備を丸々省くことが出来るため、必要最低限のコストで外壁調査を実施できます。

とはいえ、ドローン調査にも弱みはあります。
まず、調査対象の建物と周辺建物の距離があまりにも近いとドローンを飛行させることが出来ません。安全に飛行させるという側面から、高速道路や鉄道の線路と建物が面しているケースも同様にドローン調査が難しいです。
また、ドローンを離発着させるためのスペースを確保する必要があり、駐車場をそのために活用することがありますが都内では駐車場がない建物もあります。
このような場合、弊社ではどのようなケースであっても対応可能なロープアクセス(高所などロープを使って到達し調査を行う手法)で補完しております。

ドローンを活用した赤外線調査は実績豊富なドローンフロンティアにお任せください


弊社では赤外線技能診断士が5人在籍しており、年間150棟以上の画像解析診断実績を誇っています。また、ドローンの操縦についても総飛行時間1,000時間以上のパイロットが多数在籍しており、安全に配慮した飛行を第一に調査を実施いたします。
ドローンを活用した赤外線調査は、赤外線の特性を理解し、適切な条件下で調査を行うことで、打診調査の9割程度の精度で結果を出すことが可能です。
まさに、「早い・安い・正確」の三拍子を実現できる調査手法となるため、外壁調査をこれから行おうと考えているお客様にぜひおすすめしたいと考えております!
特にタワーマンションの調査では足場を組み立ててしまうと、時間も費用もかかりますが、ドローンを使用すれば1日で調査が完了し、素早く修繕費用の見積もりを出すことが可能です。
ドローンフロンティアでは日本全国でドローンの飛行許可を取得済みですので各地への出張調査にも応じております。
外壁調査でお困りの方はぜひ一度ドローンフロンティアへご相談ください。

-赤外線調査

関連記事

外壁タイルが剥落する前に!ドローンによる赤外線調査を行いませんか?

外壁にタイルが使用されている場合は多くあります。外壁がタイルである場合、メンテナンスをしなくても良いと考えている方もいらっしゃるかもしれません。では、本当にメンテナンスをしなくても良いのでしょうか。 …

【建物所有者必見】外壁からタイルが落ちる原因は?剥落前にできる対策方法も解説!

建物の所有者や管理者は、建物周辺環境に対して安全を配慮することが義務づけられています。 しかし近年、外壁からタイルが落ちる事故が相次いで発生していることをご存じでしょうか。 2023年4月には、北九州 …

外壁調査の必要性とは?調査の流れや赤外線調査のメリット・デメリットなどを解説

外壁調査は、建物の機能性や美観性などを保つために、外壁の状態をくまなくチェックする調査です。 外壁は常に風雨や紫外線にさらされ、経年劣化や損傷が避けられません。そのため、定期的な外壁調査を行い、早期に …

ドローンの点検が増えている理由やできること9選|メリットや費用相場についても解説

建設業のドローン活用をトータルで支援するドローンフロンティアです。 今回は急速に普及が進むドローン点検について解説します。 ドローン技術が進化する中、インフラや設備などの点検作業でドローンを利用する人 …

赤外線外壁調査

あなたがお住まいのマンション、外壁タイルは大丈夫ですか?

マンションの外壁は雨や風などから建物を守るだけでなく、美しく見せるという雰囲気作りという役割を持っています。マンションの外観を美しく、高級感を与える、そういう観点から外壁にタイルを張るスタイルが196 …