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屋根の修繕やリフォームのための面積計算はドローンで!

投稿日:2024年12月20日 更新日:

屋根の修復やリフォームを行う場合、見積もりを出す際には屋根全体の面積、修理する部分の面積を測定して、数値を出す必要があります。そのために重要なのが事前に行う現地調査です。屋根面積を測定することで、公正な見積金額を算出できます。面積計算の数字と見積金額を算出することは施工側にとって、コストを把握し、無駄をなくすことが可能です。屋根の面積計算のためにドローンが普及していますが、これは短期間でローコストに正確な見積もりを出せるだけでなく、修繕が必要な箇所などの劣化状況も、屋根に登らずに診断することができるからです。

屋根の修繕やリフォームには面積計算が重要!

屋根面積計算

屋根の修繕やリフォームを行う際、資材調達、コストの算出、作業計画の立案などのため、事前に面積計算をする必要があります。一つ一つ見ていきましょう。

資材調達や作業工程で無駄を省くことが可能に

屋根の修繕やリフォームには、瓦やスレート、金属板、防水シートなどの資材が必要なのはいうまでもありません。資材に不足があれば追加の調達や作業が必要となり、コストや工期が増加する恐れがあります。また、余剰が発生すれば、その処分を考えなければなりません。屋根の面積数値を算出することによって、必要な資材の量を適切に見積もることができます。正しい面積数値の把握によって資材の過不足を防ぐことができます。

また、修繕やリフォーム作業には必要な人員や日数の見積もりも必要です。効率的な作業スケジュールを立てることで人件費を抑えることもできます。そのためにも面積を把握しておくことが求められます。

廃材処理の計画にも

リフォームで屋根材を交換する場合、古い材料を撤去して処理する必要があります。撤去した屋根材は、産業廃棄物として処分することになります。屋根の面積計算を行うことで、発生する廃材量を予測できます。割り出された廃材量から適切な廃材処理計画を立てることが可能になるだけでなく、廃材の撤去費や運搬費などの見積もり数字を顧客に提示する際のエビデンス、裏付けとなります。

ドローンで屋根の状況を調査

屋根面積計算

かつて、屋根の修繕やリフォームでは屋根の点検や面積積算のために職人が現地へ赴き、直接屋根に登って調査する必要がありました。しかし、現在ではドローンを利用した現地調査が普及しています。ドローンの性能向上により屋根の細かい状態まで安全に点検を行うことが可能であり、更に専用の屋根の積算アプリケーションを活用することで効率的に見積もりの作成まで行うことが可能です。

屋根調査コストの削減にドローン

ドローンを利用した屋根調査は、梯子や安全帯の準備が不要なため、設置作業に必要な人員や時間が削減できます。また、屋根に登れる人員の確保も不要となり、営業のみでいつでも現地調査に行くことが可能です。そのため、現地調査にかかる時間や工数を抑えることができます。特に、簡易的な調査や初期診断など効率的に行いたい現地調査にはドローンの活用が効果的です。

従来では行えなかった屋根の点検が可能

ドローンは短時間で広範囲を撮影することが可能です。従来、屋根に登って調査することが難しかった雨上がりの湿った屋根や、傾斜が急な角度の屋根でもドローンであれば問題なく安全に点検を行うことができます。ドローンに搭載された高解像度カメラでは、ネジのゆるみ具合や板金の浮き具合など、屋根の細かい状態を確認することができ、屋根に登らずに十分に満足のいく点検を行うことができます。さらには積算アプリを活用することで屋根の寸法、面積を自動的に算出することも可能です。

また、ドローンで撮影した写真や動画は、修繕やリフォーム作業の前後で状態を比較するための記録としても活用できます。損傷箇所を顧客に説明する際にも有効です。

作業者の安全性確保に貢献

従来の現地調査では、はしごを使って屋根に登るため、作業者の落下事故のリスクがありました。ドローンを使い、地上から調査を行うことによって、調査時の安全性を担保することができます。

ドローンの写真で屋根の面積計算ができるアプリ

屋根面積計算

屋根はかる君はドローンの写真で屋根の面積を計算

測量用のドローンのような高額な機体ではなく、手ごろな価格で購入できる一般的な空撮ドローンで撮影した写真1枚で屋根の面積算出が可能なアプリが開発されています。このアプリ「屋根はかる君」は屋根の寸法・面積・勾配算出だけに機能を絞っていることから、誰もが使いやすく、価格もリーズナブルで、使いやすいアプリとして話題になっています。

「屋根はかる君」はシンプルな機能で誰もが簡単に

「屋根はかる君」は屋根の積算機能だけに機能を絞っています。ドローンを使用して、屋根全体を撮影し、一辺の実測値を設定すると、アプリ上の計算で屋根の寸法や面積計算を実施してくれます。さらに「屋根はかる君」には写真1枚で屋根の勾配を自動計算してくれる「屋根勾配算出機能」もあります。屋根を横から俯瞰できる写真を1枚撮り、アプリで勾配がついている部分に線を引くと、勾配まで自動で算出することができます。度と寸の表示切り替えも可能です。

すでに所有しているドローンでも使用可能

「屋根はかる君」はiPhone、Android、どちらのOSにも対応してアプリがリリースされています。撮影するドローンの機種を選ばないため、すでに購入済みのドローンを活用することができます。

これまでにもドローンを計測に利用するためのアプリはありましたが、機能が複雑で取り扱いが難しかったり、あるいは特定の機種しか使えなかったりという状況もあって、ドローンを利用した屋根の面積計算が普及していくためには「簡単で誰もが使える」ということがカギとなっていました。

使い方はスマホやタブレットに「屋根はかる君」をインストールして、物件を登録。ドローンで撮影した、計測対象となる建物の屋根画像を開き、実測した箇所に線を引き実測値を与えることで、他の箇所は線を引くと寸法が自動で算出されます。寸法の算出後、線を囲い勾配値を与えることで面積が自動で算出されます。屋根に登って計測を行う場合と比較し、現地調査の所要時間は最大3分の1ほどに短縮できるほか、屋根に直接登ったり、触れたりということがないため、落下事故や屋根の破損等の心配もなく、調査担当者と家主様どちらも安心して調査を実施することが可能です。また、屋根に登れる職人に同席してもらう必要がないため、日程調整の手間も削減できます。更に「屋根はかる君」には屋根の破損箇所のメモに使えるスタンプ機能もあります。

ドローンフロンティアは屋根の面積計算を簡単に!

「屋根はかる君」は屋根の形状などによって適さない場合もありますが、部分的な計測やドローンでの点検だけでも十分に現地調査の簡略化・効率化を図ることが可能です。ドローンフロンティアはドローン販売、ドローン操縦士の育成、さらにはドローン導入後の継続的なアフターサポートなど、ドローン導入を進める際に直面する課題を解決するためのトータルサービスを提供しています。屋根の修繕、リフォームの効率化にはドローンや弊社のアプリ「屋根はかる君」の導入をご検討ください。

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