赤外線調査

安全対策以外でホテルの外壁調査をする意味は?抑えておきたい外壁調査の基本を解説

投稿日:2024年2月16日 更新日:

ホテルをはじめとする宿泊施設は料金、利便性、アクセス、外観の美しさ、口コミなど、さまざまな要素によって宿泊先として選ばれます。選ばれやすいホテルとして経営することは重要ですが、お客様に快適かつ安全な時間を過ごしていただくことも重要なポイントです。

本記事では、お客様に快適で安全な時間を過ごしていただくために欠かせない、ホテルが実施すべき外壁調査の基本を解説します。

ホテルが外壁調査を実施すべき2つの理由

 

まず、一定の条件を満たすホテルは建築基準法第12条により3年ごとの建築物定期調査と10年ごとの外壁打診調査等を実施することが義務づけられています。

外壁調査等の対象となるのは、ホテルの種類は問わず3階以上の宿泊施設・2階の床面積が300㎡以上・地上階にある宿泊施設のいずれかに該当するホテルです。実施しなかった場合は罰則等が発生するため、必ず実施する必要があります。

ただし、ホテルが外壁調査を実施すべき理由は法令点検だからだけではありません。

2つめの理由として、長い目を見て継続的なホテル運営を維持するためにも外壁調査は実施すべきです。外壁調査では単にタイルの剥離やひび割れを確認するだけではなく、タイルと壁の間に余計な熱が蓄積されていないかや、一瞬見ただけでは分からない剥離や空洞などがないかも確認します。

例えば、気付いた時には小さなひび割れだからと放置するかもしれません。しかし、外壁は常に天気や風、自然災害などの影響を受け続けている状態です。

小さな損傷を放置した後で外壁調査を実施すると、実際には見た目にそぐわず大規模な修繕が必要な状態だと判明することは珍しくありません。大規模な外観修繕が必要となると、一時的にであれどホテルの一部や全体を閉鎖する必要が生じることもあり、顧客の宿泊数の減少に繋がりかねないです。小規模な損傷でも放置せず、なるべく修繕の規模が小さく済むうちに外壁調査を実施し、こまめにメンテナンスを行いましょう。

そして、大規模な外観修繕が必要にな状態は顧客の宿泊中満足度を低下させる可能性もあります。外壁の問題は「タイルが落下したら危険だから点検を行う」のように捉えられがちですが、外壁調査ではタイルと壁の間の浮きや隙間も点検対象します。

外壁とタイルの間に隙間が発生すると、タイルやモルタルは設立当初に想定した断熱効果を発揮できず、ホテル内観の温度調整に影響を及ぼす可能性が高いです。外壁の損傷は外見の印象が悪くなるほか、ホテル宿泊中の不満に繋がる一因になり得ます。

法令で義務として外壁調査を定められているだけではなく、ホテルのようにお客様満足度の向上に努める施設はなるべくこまめに外壁調査や修繕を行うのが望ましいです。

ホテルの外壁調査を行う際に使われる2つの調査方法

 

外壁調査は「打診調査」「赤外線調査」の両方、またはどちらかの調査方法で実施されます。どのホテルならこの調査方法という基準はなく、建造物としてのホテルの外観や周辺環境などに応じて調査会社が適切な調査方法を選定することがほとんどです。より最適な調査方法で実施したい場合は、打診調査と赤外線調査両方を扱っている外壁調査会社を選びましょう。

実際に行われる打診調査と赤外線調査は、以下のような調査を行います。

外壁調査方法①打診調査

外壁調査と言えば作業員がハンマーのような物で壁を叩いている様子を想像する方が多いように、外壁調査の中でもっとも有名なのは打診調査です。打診調査はホテル外壁の周辺に仮設足場やゴンドラ、ロープなどを使用して作業員が外壁を特殊なハンマーで叩きます。そして、叩いた際に響く音の違いをもとに、熟練の作業員がタイル等の浮き具合や壁面の異常を確認する高精度な調査方法です。

ドローンによる赤外線点検は手軽な反面、肉眼で確認するよりも精度が落ちる側面があります。打診調査は作業員が叩いた際の音に加えて目視で外壁のひびや損傷も点検するため、修繕が必要な箇所をより正確に特定可能です。

ただし、打診調査もメリットだけではありません。作業員が直接壁を叩く打診調査は、足場の確保に大きなコストがかかります。高所での作業はひとつの足場で対応可能な範囲が限られ、加えて作業員の安全を確保することも重視する必要があるため、どうしても点検面積に応じて足場の設置費用がかさみがちです。

なお、ホテル周辺環境によっては足場設置やゴンドラ使用が難しい場合もあります。その際はロープを使用して打診調査を実施するか、ドローンによる赤外線調査が行われやすいです。

外壁調査方法②赤外線調査

ふたつめの外壁調査方法は「赤外線調査」と呼ばれる、赤外線カメラを搭載したドローンを使用する調査方法です。ドローンに搭載された赤外線カメラで撮影された画像に対し、温度により各所の色が異なるサーモグラフィーを使用して外壁を分析します。

カメラではタイルの浮きなどを特定できないように感じるかもしれません。しかし、サーモグラフィーではタイルが浮いている部分にこもった熱を検知するため、浮いている部分は周囲よりも赤く表示されます。逆に浮いていない正常な状態であれば青色で表示されるため、赤外線調査の場合は撮影画像を解析することで外壁の異常を特定可能です。

ドローンによる赤外線調査は打診調査で不可欠な足場を組む必要がありません。その分コストを抑えて外壁調査を実施できるのが赤外線調査の強みです。

ただし、ドローンに搭載されたカメラで撮影された画像をもとに外壁の状態を特定するため、肉眼で確認する打診調査より精度が低くなりやすいのも事実です。事前に精度の低下が予想される場合は、赤外線調査だけではなく赤外線調査と打診調査をまとめて実施することで、より高精度な外壁調査を実施できます。

ホテルの外壁調査ならドローンフロンティアへご相談ください

ホテルのように流動的に利用者数が変わる業態の施設は、点検を実施するタイミングを見失いやすい傾向にあります。

ホテルが外壁調査を実施する際はチェックインからチェックアウトの間で実施しなければいけないため、連日での調査が前提です。調査期間中はどうしても顧客満足度が下がる可能性がありますが、長い目で見ればタイル落下による事故や大規模修繕にともなう休業などが発生するよりも総合的な満足度や集客力を維持できるのが外壁調査です。

ホテルの外壁調査を行うスケジュールやタイミングの見計らい方でお悩みでしたら、信頼と実績のある弊社「ドローンフロンティア」での外壁調査をご利用ください。

ドローンフロンティアは東京を拠点に日本全国でドローンソリューションサービスを展開している産業特化型かつプロのドローンパイロットチームとしてドローン外壁調査を実施しています。ただしドローンだけではなく、通常の打診調査やロープアクセスを使った足場を組まない調査も実施可能です。ドローンフロンティアでは物件ごとの状況に合わせた外壁調査のご提案をさせていただきますので、さまざまな外観のホテルに対応できます。

費用対効果の高い調査を求めるなら、ドローンフロンティアにご相談ください。弊社の外壁調査により、問題を早期に発見し、修理や改善のコストを削減し、施設の状態を良好な状態に保つサポートを行ってまいります。

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